日本では中古住宅の流通市場は未発達で、中古住宅の選択理由も、予算の都合という消極的な理由が五八パーセントを占めていますが、アメリカでは希望のプランがあったので新築にはこだわらなかったという理由がもっとも多く、四二パーセントを占めているのです。これを見ると新築にこだわる日本人と、プランにこだわるアメリカ人という対比が見てとれます。このことは、日米の住宅所有者の意識の違いに如実に現われています。日本では土地は資産と考えますが、住宅は耐久年数も短く、ユーザーの教養レベルに合わせて個性化しすぎているせいもあってか転売価値がないため、ほとんどの人が資産価値を感じていません。新築時に高い費用をかけているにもかかわらず、古くなったらまた建て直せばいいという「使い捨て感覚」で、住宅を考えているわけです。そして、この「使い捨て感覚」が、耐久性よりも、外観や間取り、インテリアといった住宅の見える部分にしか関心を向かわせず、またメンテナンスをおろそかにさせるため、ますます住宅の寿命を短くさせているともいえるのです。住宅を他人に転売できる商品、資産として考える欧米人の住宅に対する基本的な姿勢とは大きく違うのです。
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