私が検査に立ち入る場合でも、元請けの工事担当者は現場のことを把握しておらず、下請け工務店の監督に聞いたほうが、話が早いことが多いのが実情です。このような現場施工体制のハウスメーカーは、検査の時期がくると検査を実施するだけで、その他は下請けに任せきりになっています。もっとも、一人で10棟前後も担当していれば、時間的な制約から考えてもそうならざるをえないでしょう。現場は常にトラブルが起こりかねない状況であり、それらを事前に察知して予防措置を取るのが工事管理者の業務なのです。けれどそれができていない現場が多く、ひとたび現場で問題が発生すると工事担当者はその現場にかかりきりとなり、他の現場に出向く時間を割けなくなります。結局この繰り返しで、クレームのスパイラルに落ちていくことになるわけです。
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