土木の方でもたとえば道路工事で、1単位5000万円以上の工事が30年にくらべ35年には件数で3.84倍になった。河川工事では同じ倍率が5・5倍になっている(37年度建設白書)。最近数年間に完成した工事で大きいものの例をあげよう。建築では35年竣工の三井不動産日比谷ビルは約50億円の工事費がかかった。また37年竣工のホテルオークラが約47億円、33年大阪の新朝日ビル46億円、三八年大阪の大阪神ビル44億円、35年東京飯野ビル43億円などが大きい。
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そのほか40億円以上の工事はパレスホテル・東京ヒルトンホテル・三井生命保険本社ビル・大阪新住友ビルなど相当に多い。土木の方では、36年竣工の岐阜県御母衣ダム96億円、35年の田子倉ダム76億円、36年奥只見ダム75億円、33年秋葉ダム65億円、36年黒部川第四発電所黒部ルートの一部工事57億円などが大きい。もっとも工事は実際はもっと大きいのである。というのは大きい工事になるとそれをいくつもの工事単位・工区に分割するのがふつうだからだ。最近完成した黒部川第四発電所工事などでも、ダム本体と発電所・トンネルなどは別工事で、そのトンネル2つ位に分けてある。建築工事でも設備工事を別単位に分割することがある。また材料や機械が施主から支給される場合もあって、単位工事の大きさはなかなかつかみにくい。黒部の場合全部ふくめた110億円だといわれている。また東洋一の規模をもつ大手町ビルは、建築工事だけでは約40億円だが設備工事などをふくめると約67億円になる。これらのほか、たとえば最近完成した若戸大橋だとか新丹那トンネル、名神道路などめだって大きい工事が多くなってきたことが最近の特長の1つである。