基本的構造から分譲マンションを改善していこうという動きも広まり始めています。その代表例といえるのが、スケルトン・インフィル仕様の分譲マンションです。スケルトン・インフィル仕様とは、住宅の骨格ともいえるスケルトン(柱・床・天井・梁などの躯体部分)と、インフィル(内装や設備の部分)を分離させた構造のことで、▽躯体部分ではなく、床材の下や、天井材の裏側などに配管専用の空間をつくり(二重床・二重天井)、そこに電気配線や設備管などを配置する、▽通常のマンションではキッチン、トイレ、バスといった水回りのそばにあったパイプスペースが、すべて外廊下や光庭といった共用部に設ける、▽外断熱構造を採用したり、長寿命のコンクリートを活用する例が多い、といった特徴があります。その利点は、配管など寿命が短い設備と、寿命が長い躯体部分か分離されているため、修繕や間取りの変更が容易という点にあります。つまり、スケルトン・インフィル仕様の分譲マンションとは、修繕や間取りの変更を繰り返しながら、世代を超えて継承していける住宅なのです。築20〜30年もすれば建て替えがささやかれる従来のマンションとは、まったくレベルの違う存在といえるでしょう。
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